下町ロケット
2011-09-01
I社のI社長に紹介された、「下町ロケット」(池井戸 潤 著)
を早速、読んでみました。
磯輪さんには、確か・・・
「中小企業の経営者なら共感できる内容だよ」
と紹介された通り、共感の連続であっという間に読み終えてしまいました。
この「下町ロケット」
言わずと知れた、「直木賞」受賞作品ですが、
これを機会に、「直木賞」を調べると、
正式名称は、「直木三十五賞」。
1935年に芥川龍之介賞(芥川賞)とともに創設された賞です。
前置きが長くなりましたが、一番の感想は、
「なぜ会社は変われないのか」(通称:なぜ本)以来の面白さ。
直木賞作品ですから、文芸書としての面白さもそうなのですが、
ストーリーが期待を裏切らない苦労や困難、そして喜びの連続
でした。
・ロケットの技術者が父の死を契機に会社を継ぐ
・高い技術を強みに順調に業績を伸ばす
・大企業から突然の注文停止
・月次で赤字に陥ってしまい
・そんなところに訴訟問題が発生、多額の賠償金を求められる
・大企業の訴訟戦略に巻き込まれ、資金繰りの問題発生
・買収の危機に陥る
・有能な弁護士が現れ、一発逆転多額の和解金を得る
・大企業から特許買い取り、独占使用の打診が入る
・これを断り、特許ビジネスではなく部品供給の道を選ぶ
・これに反対すす社員を中心に不況不和の嵐が吹きはじめる
・部品供給に反対の大企業が様々な嫌がらせをはじめる
・嫌がらせに奮起するような形で、会社がまとまっていく
・最後は、ロケットに部品が組み込まれ見事に打ち上げ成功
ざっと、こんなストーリーですが、特に着目したいのが、
どれほど困難な状況に陥ってもブラさない「軸」の強さ。
自分たちは「何屋なのか?」「何のためにものをつくっているのか?」
「夢は何なのか?」
これを判断基準に状況を見事に乗り越えていく姿に、共感を覚えない
わけがありません。
どこか、中小企業の経営者なら「こうありたい」と思える理想像の
一つなのではないかと思えます。
素敵な本を紹介くださったI社長、本当にありがとうございました。
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