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暗黙の思考様式を振り返る

2012-11-27
風土改革に取り組み始めて約半年になるある会社の振り返りミーティングに
ピンチヒッターで行ってきました。

ここまでの取り組みをざくっと紹介すると、

・経営層(部長以上)とマネジメント層(課長)の二手に分かれて、現状の
 問題意識を顕在化するオフサイトミーティングを数回重ねる。

・目指す姿、大事にしたい価値観、変革の対象が曖昧という結論に達し、
 ハッキリさせるために経営層とマネジメント層が合同でオフサイトミーティング
 を数回重ねる。

・合同で創り上げたモノを全社員に伝える役目をマネジメント層が主体的に買って
 出て、対話をふんだんに取り入れた方針共有ミーティングを数回に分けて全社員
 に参加してもらい実施した。

今回の振り返りミーティングは、方針共有ミーティングが一巡したのことを受けて
の実施となりました。

風土改革を取り組みはじめたばかりの会社なので、

「良かった点」

を中心に取り上げていきました。

というのも、風土改革初期はとにかく手応えを感じにくく、モチベーションの維持
に苦労するので、不完全さを追究したりするのではなく、あくまでも足し算思考が
大事だと思っているのです。

最も良かったところを整理すると、

「今までは、方針など重要事項の共有は会社がするものだと思っていた。今回は、
 実態がないようなものに期待したり依存するのではなく、自分たちが責任を持っ
 て担いたいと思って、実行できたことが何よりも収穫だった」

今まで、どうして方針が伝わらないのか?共有できないのか?を真剣に考えたこと
がなかったそうです。

当事者が不在だったことが原因だと気づけたことも大きな収穫だったようです。

こうして、振り返りミーティングは順調に滞りなく進んでいったのですが、ある人
から違和感が発せられました。

「本当にこれで満足していいのだろうか?」

この一言で空気がちょっとピリッとしまり、もう少し違和感を聞いてみることにな
りました。

「全ての回の状況を聞いてみて思ったのは、一見上手くいったように思える内容が
 ほとんどだったが、反対意見も不満も出てこなかったのはどうしてだろうか?」

「みんなで会社を良くしようとか、変えていこうというエネルギーに火を付けるこ
 とは出来たんだろうか?」

ぐっと振り返りの質を高める論点でした。

決して、方針共有ミーティングが失敗だったと覆すものではないのですが、今後に
向けての視座をぐっと高めてくれる論点でした。

先ずは、この点をしっかりと確認してから、

「どうして、反対意見や不満が出なかったのか?」

を話し合っていきました。

そこから、見えてきたのが、準備の周到さでした。

この方針共有ミーティングを実施する前に、何度もマネジメント層の人たちが集まっ
て打ち合わせを重ねていたそうなのです。

打ち合わせそのものは、マネジメント層のチームワークを強化したことは確かだった
ようなのですが、打ち合わせそのものの意図に改善すべき点があることが見つかりま
した。

「打ち合わせは何のために行っていたのか?」

「打ち合わせを周到に行うことで何を実現したかったのか?」

こういった問いをはさんでいくと、明確に意識はしていなかった、

「暗黙の思考様式」

が見えてきました。

・失敗したくなかった。

・自分たちが伝えようとしている内容に突っ込まれたくなかった。

・混乱したり、混沌としてしまうことを避けたかった。

こんな思考が暗黙の中で前提になっていたようでした。

「どうしても上司は正しいことを言わなきゃいけないって思うんだよね」

この意見には一同、共感できたようで、しかも少しだけ肩の荷が下りたような
感覚すら持てたようでした。

せっかく、自分たちの暗黙の思考様式が掘り下がってきたので、これはどうい
ったいきさつで形成されてきたのかを振り返っていきました。

どうも話を聞いていると、過去に会社が大混乱に陥った時期があって、その当時
一般社員だったマネジメント層の人たちはとても苦労したそうなのです。

その当時の上司たちは、部門の利益代表のようになって、意見を対立させるもの
の勝った負けたの世界で、どちらかの意見が選択されても後味が悪く、しかも
陰口や悪口が当たり前のような状況だったようです。

そのしわ寄せを担うのは、いつも現場。

こういった状況を打開するための知恵のようなものが、

「上司は正しいことを言い、組織を安定させる」

ということでした。

「そういえば、自分たち(マネジメント層)の打ち合わせ自体も、正しいことを
 言ったり、安定のために混乱や混沌を避けようとする場面があった」

「自分たちももっと本音でぶつからないと」

という超がつくほど前向きな意見なども出され振り返りミーティングは終わりま
した。

振り返る。

事象だけを取り上げて、是非を評価したり、解決策を練る。

これも立派な振り返りの一つなのかもしれませんが、風土改革のプロセスにおけ
る振り返りは、

「思考を取り上げる」

こういった視点があると、見えないと言われている風土に触れている実感がもて
るのではないかと思っています。



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